野田市の生物多様性の取組み

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会派視察研修報告③
 1月19日訪問した千葉県野田市では生物多様性の取組みでも先進的な市です。昨年、COP10名古屋会議のプレ大会として自治体の取組みのシンポジウムが行われ、根本市長がパネラーの1人として報告もしています。そんなことから今回の視察先に選定した理由があります。
 野田市では民間による大規模な開発が頓挫した自然豊かな大規模な谷津田を開発から自然保護へと方向変換をしました。同市北西部に位置する江川地区(約90ha)をビオトープ化するため、周辺の山林を地権者と保護協定を結び助成したり、市が買収し自然の保護に努めるとともに、水田などの農地は市が買収できないことから99%視が出資の農業生産法人を立ち上げ買収し、管理保全活動をおこなっています。全てを農薬や化学肥料を使わない自然農法で水稲を栽培、冬季には水田に水張りをするなど生物に配慮した管理を実施。その成果として多くの生物が繁殖し水鳥などの野鳥が集まり、絶滅危惧種のサシバ、オオタカなどの営巣も確認されています。市民参加の水田トラストも実施。多くの市民が農業体験を通じ自然保護にも関心を深めています。とかく行政は開発志向ばかりですが、こうした自然保護の取り組みも行政の重要な課題と再認識いたしました。
野田市の生物多様性の取組み
水田の冬季水張り

野田市の生物多様性の取組み
谷津田周辺の自然林




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