民生文教委員会視察研修で豊橋市、橋本市、堺市へ

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民生文教委員会視察研修報告
 私髙橋は、11月12日豊橋市、13日橋本市、14日堺市への視察研修に参加。その内容を報告します。
愛知県豊橋市
民生文教委員会視察研修で豊橋市、橋本市、堺市へ 
 人口37万7千人余、面積261.86㎢。県東部に位置、日本最大の自動車港湾である三河港を中心に臨海工業地帯を形成、農業産出額も全国屈指、農商工がバランスよく発展してきた。
外国人児童生徒の初期支援教室
 日本の学校に始めて編入する日本語のわからない子どもたちに簡単な日本語、日本の生活習慣、学校になれるための支援を行う事業。豊橋市には児童生徒数の5.8%1838人が就学。中学生を対象に2つの中学校で初期支援教室を設置、10週間の指導を実施。他にも日本語教育適応学級担当教員(県加配)94名、外国人児童生徒教育相談員22名(市)外国人児童生徒対応スクールアシスタント5名(市)、登録バイリンガル26名(有償ボランティア)など多数の人材を配置、支援している。
定住外国人等中高生の学習支援
 高校に進学を目指す中学生を対象に、補助的な学習指導する定住外国人等中学生アフタースクール事業、市立豊橋高校生徒を対象に、基本的な日本語学習や補助的な学習指導する定住外国人等高校生日本語学習支援事業を多文化共生・国際課が担当している。
所感
 袋井市には小中学生併せて320人程の外国人児童生徒が在籍、高尾にある教育関係団体事務所で半日12週間の初期支援教室を実施している。外国人労働者の増加に伴いその児童生徒も増加。施設が手狭となっており、市総合センターを新教育会館に改め、その機能の移転を計画している。豊橋市は、外国人の割合が高く多文化共生を積極的に進めており、その取り組みには参考になる点が多くあった。
和歌山県橋本市
民生文教委員会視察研修で豊橋市、橋本市、堺市へ 人口6万3700人、面積130.55㎢。県の北東端にあり、大阪府と奈良県に隣接。古くは高野山の宿場町、紀ノ川物流の拠点として発展。柿の産地として有名。近年は大阪都心部への通勤圏で住宅開発が進んでいる。
RPA・AI・OCRによる窓口改革
RPAとは、人が行うPC操作等のオペレーションをソフトウェアロボットが自動で行うためのツール。平成28年度から取り組み開始、事務事業の棚卸からはじめ対象事業を選択。当初はアウトソーシング人材を活用、現在は職員自らで取り組んでいる。30年に総務省のモデルプロジェクトに採択され実施。業務負担削減時間は11業務で約360時間、対象事業以外でも副次効果により約417時間が削減できた。他自治体との連携でコスト削減にも取り組んでいる。AI・OCRによる手書き文字の読み取り・認識率は低く実用化はまだ困難と判断。
所感
 袋井市でも導入を検討しているが、前段の対象業務の整理、ヒアリングに相当の時間を有すること、職員にも高いスキル必要であり、簡単に導入できるものではない。相当の準備が必要と感じた。
大阪府堺市
民生文教委員会視察研修で豊橋市、橋本市、堺市へ 人口84万600人、面積149.82㎢。府の中央南西部に位置、面積人口とも府内2位、06年政令指定都市に移行。中世は海外交易の拠点として栄えた。今年5月、市内の百舌鳥・古市古墳群が世界文化遺産に認定。
ダブルケア(子育てと介護)支援事業
 子育てと介護を同時に行い、困難を抱えている方を支援する事業。晩婚化・出産年齢の高齢化、家族構成の変化等の要因から増えていると推測されている。堺市の取り組みは全国初で実態調査から始め、啓発活動の実施。短期入所事業、特養入所基準の見直し、保育所入所基準の見直しなどを行った。地域包括支援センターに相談窓口を設置、市派遣の保健師が業務を担い、施策を推進している。前市長のトップダウンで決まったとのことだが、弱者・困難者に添う良い事業である。
所感
 内閣府は全国で25万3000人がダブルケアに直面すると推計している。介護離職者を減らすなど、これからの時代に必要な事業であり、袋井市でも実施は可能と思われた。各種研修を実施して、職員の認識を共有、連携体制の構築が重要と感じた。



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