議会運営委員会の視察研修で兵庫県芦屋市・西脇市へ

カテゴリー │議会活動

 私高橋は、8月2日兵庫県芦屋市、3日兵庫県西脇市への視察研修に参加しました。内容を報告します。
兵庫県芦屋市
大阪市と神戸市の中間に位置、日本有数の高級住宅都市として有名。面積18.47㎢、人口9万5,440人、議員定数21名。

芦屋市のペーパーレス会議の導入について
◇目的 ①議会内情報の集積、活用②議会内のペーパーレス化の促進③事務の合理化、効率化の推進④市民への情報発信の拡充と合わせ、経費削減を目指してタブレット端末の導入と文書共有システムの運用を開始した。
◇スケジュール 平成28年8月から、議員への案内連絡や資料配布、議会内の会議資料等を電子化。9月議会と12月議会では、議案書を従来の紙システム利用と並行運用を行い、平成29年2月議会からペーパーレス会議の本格運用を実施。
◇使用機種・システム 議員、事務局職員、本会議に出席する執行部職員にタブレット(Apple,iPad,Pro)を貸与。文書共有システムはクラウド・システムを利用している。
◇要綱を策定 運用開始に際し、適正な管理、使用制限、使用範囲、禁止事項を規定した要綱を定めている。
◇費用対効果 初年度はシステム構築、インターネット環境整備、通信料など初期費用に1602万円余かかり、次年度以降は614万円余/年の経費。削減効果としては、紙代、人件費等で664万円余/年との試算。これまでの紙資料の分類整理、保管などにかけていた労力、時間を大幅に削減できるなど数値化できない効果もたくさんあるとのことであった。
参考となったこと 袋井市では本年2月議会で平成29年度での導入実施を決定。市議会11月定例会からの導入を予定し、本格的な検討が始まっている。機種やシステムの選定を慎重に進めるとともに、機器使用に習熟するため講習会の開催や移行期間を設けるなど実施までに時間をかけること、タブレット使用の要綱を定めるなどの準備も必要と痛感した。
兵庫県西脇市
 兵庫県のほぼ中央に位置。播磨内陸地の中核都市。播州織物,釣り針などの生産のほか高校駅伝の西脇工業高校が有名。面積132㎢、人口4万890人、議員定数16名。
西脇市の議会基本条例の検証について
 早稲田大学マニュフェスト研究所発表の2016年度議会改革度ランキングで西脇市議会は総合14位(情報共有21位、住民参加31位、機能強化17位)と議会改革に積極的で取り組みが評価されている。(ちなみに袋井市議会は182位)
◇議会改革の取り組み 議会報告会を自治会単位、年間40会場で実施(2年間で全自治会に)、請願者・陳情者の意見を聴く会の創設、長期欠席者の報酬削減、本会議・委員会のインターネット配信、議会だよりを議員自ら編集、新人議員の研修派遣の実施、行政視察報告書をHPに掲載、議会正式フェイスブックの開設、議長・副議長の立候補制度の導入など数多くの改革を実施している。
◇議会基本条例の検証 西脇市では平成25年4月から議会基本条例を施行した。条例32条には毎年議会運営委員会で検証を行うとしている。そのため副議長を中心に評価シートをまとめている。全議員にアンケート方式で評価を求める方法で、全62項目を5段階で評価。平成27年度の平均値は3.52で、一昨年・前年に比較して上がっている。アンケート結果は期数ごとにまとめたほか、具体的記述などについても分析し「まずまず」と評価している。
参考となったこと 「定例会の時期より他のときの方が忙しい」「議会事務局職員の残業時間が庁内で一番多い」などの話に議員が精力的に議会活動に取り組んでいる様子が伺い知れた。袋井市でも今年度議会基本条例の検証を行い、活動の実績と条例を照らし、課題の洗い出しをすすめるとしている。検証方法の一つとして参考となるものだった。



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