原発事故で被災した浪江町の馬場有町長が講演。

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原発事故で被災した浪江町の馬場有町長が講演。

 8月2日、浜岡原発の再稼動を許さない静岡県ネットワークの発足集会が開かれました。会場の静岡労政会館ホールには400人を超える人が集まりました。

原発事故で被災した浪江町の馬場有町長が講演。
 会に先立ち、三上湖西市長が挨拶、改めて原発反対を表明した理由と経緯と述べました。また湖西市が浪江町に職員を派遣していること、南相馬の子どもたちをリフレッシュさせるために市に招いていることを紹介しました。

原発事故で被災した浪江町の馬場有町長が講演。
 また、元東芝原子炉設計技師渡辺敦雄氏も挨拶。今すんでいる山梨県上野原市も環境総合研究所が発表した浜岡事故被害のシュミレーションでは飯館村と同じことになると紹介、過去の三島・沼津石油コンビナート反対闘争同様市民の力で浜岡原発再稼動を阻止しようと訴えました。
 続いて3人の首長が講演をしました。

原発事故で被災した浪江町の馬場有町長が講演。
 浪江町の馬場有(たもつ)町長は、事故後、東電や国の責任を厳しく追求するとともに、避難生活の支援やふるさと再生の陣頭指揮にたっています。講演では、事故前の浪江町がどんなまちだったのか、東日本大震災の被害の様子、特に原発事故発生直後の避難指示について国や東電から一切なくテレビで情報を知り、とにかく10km圏からの脱出を指示、スピーディーを公開していれば町民の無用な初期被ばくを防げた、また原発事故がなければ津波被害の捜索活動ができたとの無念さを語りました。
 4回も移転を繰り返した役場機能も現在は隣の二本松市に仮役場を置き、今年4月から本庁に職員50名を戻し、帰還の準備を進めているとのこと。しかし、除染はなかなか進まず、暮らしの再建の大変なこと、健康不安の解消など課題がいっぱいであるが、国や東電は加害者でありながらまったく誠意のない態度で怒りが収まらない。原発は絶対動かしてだめ、町も議会も脱原発で一緒になってがんばっているとお話しされました。講演の途中、避難生活を強いられた子どもたちのことや津波被災者救助できなかった無念さなどを語るとき言葉に詰まるなど、その思いが痛いほど感じられ、改めて原発事故を起こした国や東電に対し怒りが湧きました。

原発事故で被災した浪江町の馬場有町長が講演。
 牧の原市の西原茂樹市長は、これまでどう運動に取り組み、市民と向き合ってきたか話されました。南相馬市に職員を派遣し支援をしていること、市民との対話集会で原発をテーマに話し合ったこと、毎年市民意識調査を実施していること、市議会が永久停止を決議したことなど、市が原発の危険性を明らかにしたパンフを作成し配布していることなど。自治体は意思表示をする責任がある、最後には市民投票によって意思を確認すると改めて市長の考えを述べました。

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 伊豆の国市の小野登志子市長は狩野川台風の洪水被害を経験、東日本大震災直後ボランティア支援にも出向いた。原発問題は県議時代たくさんの原発を視察したが、疑問を払拭できずにきた。一般の市民のなんかおかしいという感覚を大切にしなくてはいけない。伊豆の国市は観光のまちであり環境を大切に守らなくてはならない。太陽光発電所誘致にも取り組んできた。原発に変わる新たな技術開発が進むことに期待を述べました。


 静岡県ネットワークでは、なんとしても浜岡原発の再稼動を阻止するため県民総ぐるみで県知事宛の署名活動に取り組む方針が示されました。また、参加者から21万円をこえるカンパも寄せられました。




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