タレント 辻 イト子氏が講演≫
カテゴリー │袋井社会福祉協議会
2月21日、第10回袋井市社会福祉大会が中央公民館で開催されました。私は今年度は市議会民生文教委員長ということもあって社会福祉協議会の理事を務めています。そうしたことから今回は運営側として手伝いをしました。
第1部は福祉に功績があった方や団体の表彰や感謝状のの贈呈、やさしい心啓発事業として募集した絵画や標語の受賞者の表彰を行なわれました。
第2部は、講演。タレントで漫才師の辻イト子氏が登壇。早口の90分間大阪弁で語りとおし、大いに観客を笑わせ、ほろっとさせ、最後には元気を与える大変よい内容の講演でした。
辻さんは、大阪岸和田生まれ、素人タレントとして日清製粉のから揚げ粉やユニクロなどCMに出演。そのコテコテの大阪弁のおばちゃんのキャラクターが評判を呼び、静岡県の振込み詐欺防止コマーシャルなど多くのCMに出演しました。現在は吉本興業に所属し、ご主人と夫婦漫才もしています。
もともとはみかん農家の一人娘。お母さんが早くなくなったことから家業を継ぎ、銀行員のご主人を婿として迎えた後もお父さんと二人でみかん栽培を続けてきました。長女が知的障害だったことから世間体と葛藤しながらも就職させ人とコミュニケーションが取れるようになるまで成長させました。その間の出来事についてつらいことも沢山あったと思われますが、淡々と語り、子どもの成長に喜びを見出す母親としての前向きな姿勢に心打たれました。
またお父さんが脳梗塞で倒れ、亡くなるまでの倒れ10年間を自宅で介護を続けました。リハビリを拒否していたおとうさんをみかん畑に連れて行ったら、お父さんが必死でみかんの収穫しようと手を伸ばした。その様子を見て毎回みかん畑tに連れて行くようにしたら、お父さんはハンディを抱えながら必死でみかんの選定や草取りをするなどだんだん自ら取り組もうとするようになった。自分のやりがいを感じて仕事に取り組むことが一番のリハビリになるとの話も心打たれました。この当時も大変だったと思われますが笑いで振り返るたくましさにも感心しました。
そうしたことを乗り越えたあと、ふとしたきっかけからタレント事務所に応募。その元気でいかにも大阪のおばちゃんといったキャラクターが受け、CMで引っ張りだことなり、長女も応援してくれ、ご主人も一緒に人前に出るようになっています。
人生は一度きり、一歩を踏み出す勇気、そうすれば道が開ける。あくまで気持ちの持ち方だと元気が出るお話でした。