2012年01月29日17:17

1月28日、静岡理工科大学で開学20周年を記念した公開シンポジウムが開催され、テーマが「環境放射線とセシウム汚染」ということで興味がある内容であったので参加してきました。いまの世相を反映してか会場いっぱいの聴衆がつめかけていました。
最初に、東北大学サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター名誉教授・研究教授の馬場護氏が、「セシウム汚染の現状―以下に向き合うか―」と題して基調講演が行われました。人体は放射線に対して修復機能を持ち、10mSv/hr以下のゆっくりした被爆はたの癌の影響と同程度であり、総合的に考えるべき。きちんとしたモニタリング情報を入手し、総合的な判断を下し、放射線に向き合うべきと述べました。
その後のパネルディスカッション「放射能汚染とは」では、商工会議所豊田会頭が、お茶など風評被害にふりまわされたが、科学的知見を正しく持つこと、事実を科学的に正しく認識しやるべきことをやっていこう。と述べました。西村医院の西村医院長は静岡県での被曝について「今回の原発事故による放射線の検出は全く微量であり、健康への影響は考えられない。」と述べました。志村理工科大学教授は、風評はマスコミの責任が重大であり、翻弄されるのは科学的思考の欠如。自然科学は善悪に関係ないが、技術・手段は政治的・経済的・社会的要請に準拠し善くも悪くもなる。安全のレベルは評価が可能だが、安心に絶対はない。今回の原発事故は日本人への啓示・戒告であり、脱原発は不可避である。物質中心の生活から脱却し、量的幸福感から質的幸福感へ変わらなくてはならない。と述べました。科学への不信感を払拭し、事実に正しく向き合うことが改めて求められます。意義あるシンポジウムでした。
静岡理工科大学公開シンポジウム。≫
カテゴリー │原発反対運動

1月28日、静岡理工科大学で開学20周年を記念した公開シンポジウムが開催され、テーマが「環境放射線とセシウム汚染」ということで興味がある内容であったので参加してきました。いまの世相を反映してか会場いっぱいの聴衆がつめかけていました。
最初に、東北大学サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター名誉教授・研究教授の馬場護氏が、「セシウム汚染の現状―以下に向き合うか―」と題して基調講演が行われました。人体は放射線に対して修復機能を持ち、10mSv/hr以下のゆっくりした被爆はたの癌の影響と同程度であり、総合的に考えるべき。きちんとしたモニタリング情報を入手し、総合的な判断を下し、放射線に向き合うべきと述べました。
その後のパネルディスカッション「放射能汚染とは」では、商工会議所豊田会頭が、お茶など風評被害にふりまわされたが、科学的知見を正しく持つこと、事実を科学的に正しく認識しやるべきことをやっていこう。と述べました。西村医院の西村医院長は静岡県での被曝について「今回の原発事故による放射線の検出は全く微量であり、健康への影響は考えられない。」と述べました。志村理工科大学教授は、風評はマスコミの責任が重大であり、翻弄されるのは科学的思考の欠如。自然科学は善悪に関係ないが、技術・手段は政治的・経済的・社会的要請に準拠し善くも悪くもなる。安全のレベルは評価が可能だが、安心に絶対はない。今回の原発事故は日本人への啓示・戒告であり、脱原発は不可避である。物質中心の生活から脱却し、量的幸福感から質的幸福感へ変わらなくてはならない。と述べました。科学への不信感を払拭し、事実に正しく向き合うことが改めて求められます。意義あるシンポジウムでした。
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