掛川市・袋井市病院企業団議会報告

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2月9日、掛川市・袋井市病院企業団議会が開催されました。概要を報告します。
掛川市・袋井市病院企業団議会報告
     
〇平成29年度の運営状況
医師124名、職員総数1,082名で地域医療を担う
医師は、平成30年1月1日現在、正規100名、非常勤24名の124人に。開業時の95名から大きく増加しました。研修医も1年目9名、2年目10名の19名が勤務しており病院の評価が高い表れです。しかし、最盛期6名いた救急科医師は現在3名に減少、院内全科の医師の協力体制で救命救急医療にあたっています。
 看護師は正規509名、非常勤61名の570人。病床利用率も90%を超え、大変忙しい勤務を担っています。今年から従来の日勤・準夜・深夜の3交代制勤務から、日勤と12時間夜勤の2交代制勤務に変わります。看護師が健康で安心して働き続けることができるさらなる労働条件や職場環境の改善が求められます。
 医療技術員170名、一般行政職119名、技能労務職99名と合わせて合計1,082人の職員体制です。 
救急搬送患者が増加、大変な状況に
 救急救命センターの受診者は若干減少、しかし救急車搬送患者数は、昨年4月443人だったものが11月525人、12月526人と増加が顕著となっており、病床が一時不足する事態にもなりました。
 中東遠への救急搬送件数は、平成28年度2622件から平成29年度は2848件と8.6%も増加しました。これは、磐田市立総合病院が市外からの受け入れを制限していること、それに加えて菊川市・御前崎市などからの搬送が増えていることが要因です。
病床利用率が90%、平均在院日数10.2日
 平成29年12月の1日当たり入院患者数は452.5人、診療単価は57,342円となりました。
外来は、1日当たり患者数1328.2人、診療単価は13,693円となりました。いずれも年当初より増えています。人間ドックの1月あたり受診者数も昨年の872件から今年は919件へ増加しています。
病院機能評価は県内4位、全国60位
 病院の診療内容によりDPC係数が出され、それが診療報酬にも影響します。中東遠総合医療センターは、平成26年度県内1位、27年度2位、28年度1位、そして29年度は4位と若干さがりましたが、診療内容が評価され高い位置に。今後はがん診療にも力を入れるとともに、専門医を招聘し手術件数を増やすなど更なる向上を目指すとしています。
袋井市民の受療者割合は年々減少
 患者地域別構成比で袋井市民の利用割合は、
     26年度 27年度 28年度 29年度(12月まで)
入院  26.6% 25.9% 25.1% 24.1%
外来  26.1% 25.2% 23.9% 23.2%
 となっており、僅かずつ割合は下がっています。袋井消防から救急搬送の72.4%が中東遠総合センターとなっていて、袋井市民にとってなくてはならない病院となっているものの、磐周医師会などとの病診連携がまだまだ不十分だといえます。
〇平成30年度病院事業会計予算の概要
業務量 
入院は、1日あたり患者数を前年より11人多い450人、診療単価も前年より500円増の6万2千円と見込み、外来の1日あたり患者数は前年同数の1,250人、診療単価は前年より千円増の1万4千円と見込みました。
予算実施計画 
病院事業収益は前年より5億8,197万円増の171億6757万余に、病院事業費用は、職員の22人増員などにより6億6722万円増の173億7,439万円余と見込みなど、赤字を見込んだ予算です。しかし、平成31年度からは減価償却費の減少などで黒字となる見込みです。




 
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