伊豆月ヶ瀬梅組合へ視察を行いました。≫
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夢の里みつかわ土地利用研究会では4班に分かれて11月12月1月連続して視察を計画しています。私は第一班の伊豆市月ヶ瀬の農事法人「伊豆月ヶ瀬梅組合」の視察に参加しました。
写真 地域活性化施設「梅びとの郷」、市より管理を受け組合の商品の他地域特産物・農産物の販売を行う。
11月29日、現地を訪問。組合長の大川氏、副組合長の久保田氏よりお話を伺いました。同組合は昭和44年に梅の植樹からはじまって40年の歴史があります。組合員、地域の高齢化が進むなか、組合の経営刷新と地域活性化に結びつく取組みをと8年前の平成13年1年をかけて議論をし、平成14年度に長期計画を策定しました。市や県にも働きかけ、平成15年度に中間山間地総合整備事業に採択され6億円の補助を得て、道路整備、体験施設と販売加工施設を兼ねた地域活性化施設の建設をすすめました。
写真 建設中の体験施設、梅祭り中は売店・休憩所に利用。空いている時期は貸し出し予定。
「伊豆一番の観光梅園」を目指し、自らの手で「梅祭り」など観光客集客にむけてのプロモーション、また商品開発にも取り組んでいます。また地場産品の直売なども行い売店の運営費用を賄っております。、経営は借入金もなく黒字とのこと、52名の組合員の協力をえて、出役で事業を全てこなしているということでした。土地の条件もさほどよくなく、大変な作業も多く、組合員は兼業農家、他への就業者がほとんどというなかで、地域が一致協力して地域活性化に夢を持って取り組んでいることに感心いたしました。
写真 梅園の様子、急勾配のなかでの管理は大変。見晴らしはは素晴らしい。
その後、会場をJA温泉会館に移し、「企業組合竹の子かあさん」の代表澤木育子氏より、農産物加工や宅配便、売店などの運営について伺いました。女性だけのグループでブランドを築き上げてきた経験から、三川で取り組もうとしている「ふるさと便」へのアドバイスを伺いました。「こだわり物・限定品を求めるニーズはあるが、今はものがあふれている時代で競争は厳しい」「いかに違いを出せるか」「ターゲットを明確に」など助言や、人材育成の重要性などご意見をいただきました。