東北交流館館長佐藤大さんの話を聞く。

みひろ

2013年12月01日 14:52

 11月30日、浜岡原発を考える袋井の会浜松東北交流館館長の佐藤大さんを招き、ふらっとで交流会を開きました。浜松東北交流館は、福島県双葉町から避難している佐藤さんたちが大震災と原発事故を風化させないで語り広げる活動と、避難者の支援と交流を目的にした団体です。
 震災からすでに2年半が経過、避難者も故郷に帰る人と移住し新たな生活を気づく人に二分化、避難者の交流会をやっても集まらなくなってきたことや、物産販売も難しくなってきて、これからは震災や原発事故の経験を語り継ぐことを主に活動をつつけていくとのこと。
 佐藤さんは、震災発生直後は消防団員として活動中、 原発事故発生を知り、家族もばらばらとなって緊急に避難。その当時の状況を何ら情報も知らされないまま避難を余儀なくされた。警察や自衛隊は情報をなんら知らせてくれなかった情報隠しの恐ろしさを体験しました。親は避難所に残りましたが、佐藤さん夫婦は子供を抱えていたこともあって兵庫の親戚に身を寄せました。
 原発事故発生当時の状況や、その後の東電の被害補償交渉の横暴さ、故郷に帰れない無念さ、などを語り、これからも決して大震災、津波の被害、原発事故を風化させることがないように語り継ぐ役割を果たしていきたいと語りました。
 佐藤さんは、原発に関連会社社員としてかかわり、原発誘致による地域の繁栄と、事故後の地域の悲惨な状況を目の当たりに見てきた経験から、人の手に負えない原発はないほうがいいとも語りました。特に佐藤さんの目でみても浜岡原発は大変危険と感じる、津波は想定を上回るかもしれない、断層の上に立つ施設はどんな偉丈夫なものでも大震災では持ちこたえられない。早く廃炉にしたほうがいいとも語りました。

 

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